がん治療への取り組み

小山記念病院のがん治療への取組み

「がん」という病気は、多様性と個別性をそなえます。同じ病名でも、早期がん、進行がんの違いや浸潤(しんじゅん)、転移の有無・状態などによって異なります。そして何よりも、がんを発症した年齢や状況、若い方、高齢の方、小さいお子さまを抱えている方、介護をしている方、仕事を持っている方など、実に多様なそれぞれの背景があります。機能の温存を望む方、高齢で体力がないので開腹手術は避けたい、など希望する治療方法も異なります。

小山記念病院は厚生労働省指定の「地域がん診療病院」となっており、社会生活を大切にした、個々の患者様に適したがん治療をおこなっていくために多岐に渡る悪性腫瘍の診療を実施しております。 治療における科学的根拠(エビデンス)を基に、個々の患者様の病状や価値観・ご希望などをお聞きしながら治療方針を決定し、手術やがん薬物療法(抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬など)を安全に施行します。また、放射線治療が必要となる場合には、連携医療機関に紹介をおこなっています。

「地域がん診療病院」として地域のがん」医療を担う

厚生労働省が指定する病院以外で、県内におけるがん診療実績が高い病院を茨城県が指定する「茨城県がん診療指定病院」制度が、2009年4月から開始され、当院はその指定を受けていました。

その後、厚生労働省が指定するがん診療連携拠点病院制度の中に、一部の診療機能を連携医療機関との交流で補完することを条件に施設認定する「地域がん診療病院制度」が開始されました。当院は、厚生労働省の審査を経て、下記の医療機関と相互連携をすることを条件に、2017年2月に地域がん診療病院の指定を受けております。鹿行地域でのがん診療の中心となり、高度かつ最善のがん治療を提供出来るよう、日々取り組んで参ります。

連携医療機関

茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター水戸医療センター

年度別 延がん入院患者数推移
2021年度 がん入院患者内訳

がん治療に重要な”チーム医療”

がんの治療では一人ひとりの患者さんの状態に合わせて、多くの医療専門職が関わる「チーム医療」がおこなわれます。 例えば、医師だけでも、外科医や内科医、麻酔科医が治療を担いますし、看護師や薬剤師、リハビリテーションスタッフ等、たくさんの医療スタッフが患者さんの治療を支えています。
最近では、がん治療に特化した専門的な知識を持った認定看護師や認定薬剤師、認定管理栄養士も、病棟・外来問わず活躍しています。 医療の相談だけではなく、お金のことや生活のことについても、専門の知識を持った相談員が患者さんの相談をお聞きする体制を構築しています。 スタッフ全員でがんと闘う患者さんのサポートができるよう、当院でもチームでの取り組みに励んでいます。

在宅医療チーム、診療チーム、談話ケアチーム、リハビリチーム

予約専用ダイヤル

8:30~16:00 / 月~金曜日
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