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「大腸がん」への当院の診療について

大腸がんは、大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、腺腫という良性のポリープががん化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。

大腸の粘膜に発生した大腸がんは次第に大腸の壁に深く侵入し、やがて大腸の壁の外まで広がり腹腔内に散らばったり、あるいは、大腸の壁の中のリンパ液や血液の流れに乗って、リンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移したりします。

早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。症状としては、血便(便に血が混じる)、下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがあります。

最も頻度が高い血便、下血は痔(じ)などの良性の病気でもみられるため、そのままにしておくとがんが進行してから見つかることがあります。大腸がんの早期発見のために早めに消化器科、胃腸科、肛門科などを受診することが大切です。

がんが進行すると、慢性的な出血による貧血や、腸が狭くなる(狭窄する)ことによる便秘や下痢、おなかが張るなどの症状が出ることがあります。さらに進行すると腸閉塞(ちょうへいそく:イレウス)となり、便は出なくなり、腹痛、嘔吐(おうと)などの症状が出ます。大腸がんの転移が、肺や肝臓の腫瘤(しゅりゅう)として先に発見されることもあります。

当院の大腸がん等に係る手術等実績

腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 31
腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 12
人工肛門閉鎖術(腸管切除を伴うもの) 9
結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 8
腹腔鏡下直腸切除・切断術(切断術) 4
人工肛門造設術 3
腹腔鏡下直腸切除・切断術(切除術) 2
腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 2
直腸切除・切断術(切除術) 2
人工肛門造設術 250
直腸切除・切断術(低位前方切除術) 2
結腸切除術(結腸半側切除) 1
人工肛門閉鎖術(腸管切除を伴うもの) 1
肝切除術(部分切除) 1
直腸切除・切断術(切断術) 1
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) 5
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2㎝未満) 1

主な病態および対象疾患

内科領域

スクリーニング検査としての全大腸内視鏡検査は早期がん並びに前がん病変であるポリープ(腺腫)の発見制度に優れており、ポリープ病変の切除は大腸がん死亡率の低下にも関連しています。粘膜内腫瘍(腺腫・腺腫内がん)および粘膜下層微小浸潤がんの一部は内視鏡的手術の対象となります。広範な腫瘍については粘膜下層剥離術(ESD)により安全な一括切除をおこないます。

当院での診療の特徴

内科領域

大腸腫瘍は、消化管の中でも拡内視鏡を含めた形態診断が最も進化しており、腫瘍と非腫瘍の鑑別、粘膜内腫瘍と浸潤がんとの鑑別が高精度で診断可能です。

外科的切除を要する症例や手術不能な大腸がんについては、消化器科以外の医師や薬剤師、看護師、診療放射線技師を含むCancer Boardを通じて、垣根なく最適な治療方針を決定します。

外科領域

内視鏡的治療の適応外の早期大腸がんから進行がんまで腹腔鏡下手術を積極的におこなっています。進行大腸がんに対しては、手術を選択し、術後病理組織診断にて主にStage Ⅲの症例では、術後補助化学療法をおこない、Stage Ⅳ症例や術後再発症例については、化学療法をおこないます。近年の化学療法の進歩から奏功例も多くなっています。

内視鏡検査実績

消化管内視鏡検査数

  2017度累計 2018度累計 前年比
下部消化管内視鏡 1,485 1,675 112.8%
内視鏡的逆行性膵管造影 142 119 83.8%

治療内視鏡検査数

  2017度累計 2018度累計 前年比
緊急内視鏡 268 274 102.2%
止血術 84 94 111.9%
ポリペクトミー 251 458 182.5%
内視鏡的粘膜切除術 358 290 81.0%
内視鏡的粘膜下層剥離術 20 13 65.0%
内視鏡的静脈瘤結紮術 5 3 60.0%
内視鏡的胆管ドレナージ 74 64 86.5%
内視鏡的経鼻胆管ドレナージ 8 1 12.5%
内視鏡的ステント留置術 14 9 64.3%